チャイコループ。
私の場合、オケで弾くときは大抵、棒のテンポだとかを丸ごと体に写しちゃう、みたいなアプローチ(…なんて高級なモンでもないけどね、要はじっくりとフレーズを読み解いて納得するだけの時間的にも能力的にも余裕がないだけ)なので、ロマン派を弾いた後などは、別に好きでもないフレーズが体に纏わり付いているイメージが抜けなくて、この状態から脱出するには、適切なカウンターを当てる…つまり自分の中で上手く打ち消し合ってくれるような音楽を聞く、という以外に方法がない。
こないだのドボ7の時は、ルネサンス以前の西洋音楽とかアフリカ音楽とかがとても役に立った。大分前のラフマニノフの時は、モーツァルトだった。モーツァルトのアダージョの良さを深く認識したのは、あの時が始めだったかも。
今回のチャイ5、これまでも上手いのが見つからず、なるべくなら避けたかった曲だけど、今度グールドもキルヒホーフ&カルミニョーラもジャレットもバッハも上手く行かなかった後に試した、これが結構あたりっぽい。
- アーティスト: ブリュッヘン(フランス),エイク,クープラン,オトテール,コレルリ,テレマン,ビルスマ(アンナー),レオンハルト(グスタフ),ブッケ(ケース),フェスター(フランス),トロンプ(ヨースト)
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2000/06/21
- メディア: CD
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んー、染みますね。こりゃいいや。今度からチャイコ疲れにはこれで行こう。
そして「恋のうぐいす」に移行。うーん、この深い呼吸、これこそチャイコになかった部分、まさに今こそ必要なもの。やっぱり絶品です、これ。
はてなアンテナからいろいろ散策しているうちに、CD終了。最後の方の、クヴァンツのトリオソナタとテレマンの「ターフェルムジーク」の抜粋のあたり、気付けば何故か、眼に涙を浮かべつつ聞いてしまっていた。こんなにいい曲だったか、これ。
完全にチャイコループを脱出できた。ごちそうさまでした。
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頭の中がとても静かになっている。ずっとフレーズの断片だとかが頭の中で鳴り止まず、気付かなかったが、ずっと耳鳴りがしていたらしい。