藤井聡独演会in鳥取 メモ

藤井さんの独演…じゃない講演会場なう。三橋さんの時よりだいぶ人の入りもいい印象。大学生ぽい女性もちらほら。
posted at 13:45:45

持ってきた『列島強靭化論』をパラパラめくる。改めてしっかりしてると思うのは、復興政策について、philosophy, paradigm, policyの議論の3つのPがきちんと備わってること。「生業」を取り戻すことを基本理念に、そのためのパラダイムとして「ふるさと再生」を掲げる。

グロリベやカイカクさんたちショック・ドクトリン派のphylosophyて「死ねばいい」だからねえ。とんでもねえよ。

3枚ほどのレジュメにざっと目を通す。やっぱり大体本で読んでる内容だな。内容もだけどまとめ方語り口にもよく気をつけて聞こう。…

斜め後ろの席でch桜ぽい青年二人が会話してる。日本の政党ははーとか銀行が貯めこんで終わりだよねーとか規制緩和がーとかどっかで聞きかじったような内容を「だよね」調で自分たちの議論のごとく話してるのはあんま好きじゃないんだよなあ。。

さーそろそろ開始だ。

藤井聡独演会in鳥取】聞き終わり只今帰宅。いやもう凄まじかったですわw 要約レポなんて〜とか軽く考えてたけどアレは要約不可能。まあ演題のせいもあるんだけど、濃いわ濃いわ。怒る怒る。半端な怒りではなかったです。眠気の心配なんか全く要らんかったね。
posted at 17:10:49

「救国のレジリエンス」がテーマだけど、ほとんどは「救国」とその対蹠点としての「亡国」の話。「月経という自然を体内に宿していない男という生き物は生まれついてのキチガイ」、「戦後日本はマトリクスみたいなバーチャル空間」とか長いマクラだなと思ってたら本題でしたw

でも聞いてるときちんと全部つながってて、確かに本題でした。

本編濃すぎてまだまとまらんので、質疑応答から。国土強靱化法案のことで自民のぎょっとするような話、これみんな知っとかないとやばいぞ。

当然自民党も一枚岩でないのだけれど、国土強靱化の掲げる200兆円の公共投資について、「どこから」200兆円なのかに意見がわかれていると。ぱっと聴いてよく分からなかったんだけども、こういうこと。

ある議員〔だれだったか忘れてしまった…〕の言。「もう既に170兆円出してるから、あと30兆でいいんだよ」( ゚д゚)… へ?

また公明党の見解「あと100兆」。( ゚д゚)…。

あんまり唖然としすぎてまだ夢みたいな気分なんだけども。グダグダじゃんよ…。

これはちょっと、よほど気を抜かずに見とかないとマズイんちゃうか、ていう。

別のQ&A。Q「橋下ダメの根拠は?」A「顔見たらわかりますw」

別に冗談でもなくて、大阪でその暗部を身近に感じて育ったものには、もう見ただけで「こいつはアカン」というのが分かるんだそう。いっちばん信用したらあかん奴の顔なんだそう。大阪人以外の人には分かりにくいらしい、ということの説明に、千と千尋の神隠しの「カオナシ」の譬え。

なんだかのほほんとした仮面つけてちょこんと電車なんかに乗ってたりして、見慣れないと「わ、なんか変わったのおる、面白いやつなのかな?」なんて思っていると、周囲の人間の俗物性やドロドロした部分を吸い取って巨大化し、突然わやくちゃの暴れをはじめる。アレの仮面が橋下なのだと。

大阪と違って、東京にも、ましてや鳥取には、あそこまで真っ黒いやつが育つドブ川はないから、パッと見ただけではわからないのだと。鳥取空間にはああいう生き物は生息していないなくて、東京でもバケモノといってもせいぜい猪瀬程度wとか。

だけど大阪人は、「うわ、あれカオナシや、あのヤバいやつ乗っとるで((;゚Д゚)」って感じに、パッと見て見分けつくらしい。

すごく腑に落ちる譬えだと自分には感じられた。特にカオナシの「仮面」だ、というのが印象深くて。橋下を見るとき、そこに橋下徹という個人の人格を見るのは間違いなんだ、という。戦後長い間かけて回ってきた日本の毒が寄り集まって噴き出している、その媒体が橋下なのだ、という話。

本心では、あんなキッタナイものは話題にもしたくないらしいwけど、橋下(現象)については、8月に出る中野剛志さんとの対談本で一部触れられるらしく。楽しみ。

Q新聞などマスコミについて A衆寡敵せずで、少ない兵力で無謀に突っ込んで命を落としてもいけないし、迂闊にTVに出て所属する大学などにレッテル貼られるのもマズイ、など守るものも多い。一歩右に進むか左に進むかが地雷を踏むかの分かれ道、戦争そのもの。それでも危ない橋でも渡るしか無い。

但し、何十人に一人ぐらいのものだけど、キチガイだらけの中にどうしても現状に納得行かず、なんとか藤井さんの論を紹介したい若い編集者なども確かにいて、編集方針に抵触しないぎりぎりのところを探りながら共に作戦を練ってたりしている、という現状もある。

Q(主催者)自分は熱烈な自民党支持者なんだけど、石破茂と話すと「何としても消費増税やり通さねば!TPPも!」って具合で頭抱えているのだが、どうにかなるのでしょうか?

A(にべもなく)ダメですね(´・ω・`) 呼ばれて講演などもしたけど、諦めている。最っっもダメな印象の人。

石破さんが自分の後輩かなんかで、2,3日うちに泊めて風呂入ったりめし食ったりしながらこんこんと説き伏せたりでもすれば違うかもしれないけど、自分と彼との距離の中では手のうちようがない。

それにしても藤井さん、冗談で毒抜きもしながらだったけど、語り口が凄まじかったなあ。質疑応答で昭和13年生まれの男性が、「藤井さんは私のこどもぐらいのご年齢ですが、まるで父親を見ているような思いでした」みたいに言ったのが印象深かったな。

大飯原発については、危険性についてはほとんど心配はしていないけど、それでも再稼働手続きはどうかと思う、みたいに言われてたな。断層は、12万年に1回ぐらいしか地震の確率はないらしく、それより首都直下型地震のほうがよほど危ないと。こちらは長く見積もっても30年以内にはほぼ確実に来る。

チロルチョコアルマーニのスーツぐらいの落差、とのことでした。