飼ひ犬との別れ。

(2015/12/07追記)

今は亡きウチのナナとゴンを想ひ出してウルッと来た。
実家が河口の近くなのでワシも散歩に連れて行ったことがあった。水に入るの、嫌がってたなあ。懐かしい……


拾はれてきて名前がなかったので、名無しのゴンベでナナ♀とゴン♂
本当はもう一匹ゐたけど名付ける前に死んでしまったのだった。


ゴンは癌の手術後間もなく、寒い冬の日に死んだ。
親父は普段、ぶち殺したれェ!とか乱暴な言ひ方をしてゐたが、いざ手術の段になると結構狼狽へてゐたっけ。


霊園で火葬して貰ったが最後の別れは哀しかったな。
一番世話をして、多分一番ゴンに慰められた母が亡骸を撫でる手の所作に、哀しみが溢れてゐた。
この母からワシは物言はぬ哀しさといふものを随分教へられた気がする。

センター試験、当日は風邪引いて8度弱の熱で朦朧として受けた。
診断受けてインフルだと判ったのは後のことだった気がするが記憶がない。

そんなことより、その少し前に拾はれてきた子犬が一匹、母が運転してワシを送っていく車にはねられて結局そのまま死んでしまったのだった。すまぬ。すまぬ。