雑記

今井書店吉成店で、洋書半額セールをしていた。全然店頭在庫減らんなー、とか数年来思っていたか、ついに処分に踏み切ったみたい。
そもそも、あんな品揃えで売れるわけないんだよな・・・。あんな品揃えとはつまり、子供用の絵本や学習教材、映画や邦訳済み小節の原作、日本文化論の英訳、などのことで、ある程度英語が読みこなせる大人向けのものが、全くと言っていいほどない。私なんかだと、話題になったノンフィクションとかだと、店頭で見かけたら、どれ読んでみるか、とか見栄をはって、積読用につい買ってしまうかもしれないのに。少なくとも、SacksのMusicophiliaが店頭にあったら、 Amazonで相場を調べもせず、少し割高でも衝動買いしていただろう。
大体、鳥取なんていう土地で英書の原書を買うような人間なんか、大学関係者とか高校英語教師とか英会話教室とか、それぐらいのものだろうが、その辺の人が専門書以外に求めそうな、教養書や時事関係のものもない。また、新聞もろくに読めないぐらいの学習者で、真剣に習得を志している人間なら、習っている教師のアドバイスに従ってネットで注文したり取り寄せてもらったりして、適切なものを入手する、というのが妥当な判断だろう。つまり、ぶらりと本屋によって映画の原作なんか買っていくような「フツーの」読者層など、鳥取なんかに、いや大都市圏に行ったって、大していやしないだろう。空騒ぎの英語学習ブームのようなものを真にうけるから、こういうことになるのだろうな。

結局、最近SacksのUnkle Tungstenでちらりと出てきた、The Jungle Book (半額で250円)と、オリヴィエ・アラン著『和声の歴史』(白水社文庫クセジュ)だけ買って帰宅。