If I rest I rust.

ちうのは、某英字紙で見つけたドミンゴの言であるが、VAIO P の文字刻印サービスで、今このディスプレイのすぐ下に並んでいる文字列である。
コレ、実はしばらく、失敗したなぁと思っていて、内容云々ではなくて、半分は語学的なこと。例えば自分に言い聞かせるといったニュアンスの場合、もっと一般的に表現するために、「私」という意味のつもりでも I ではなく you を用いた方が適切である、という。行方昭夫の本で学習したのに、きちんと理解していなかった証拠である。
you ではなくて I を用いると、人に尋ねられて答えているようなニュアンスがあって、要するに I というのが積極的に表現されたものというよりは、「文法的に主語が必要だから、あえてつけるなら I かな」ぐらいの、ほとんど虚辞にも近いものである。
でまあ、訳をつけてみると、
「ほらさ、休んぢゃうと俺、錆びついちゃうから」
といったところだろうか。リズムと声母を統一した、半ば気取った言い方と、このニュアンスの軽さがいかにも不釣合で恥づかしく、話し言葉としてドミンゴみたいな人がさらっと言うぶんには、ほほう、と聞く耳持ってもらえそうに響くのだろうが、私のような怠け者には実にふさわしくない。