読書メモ『旅する脳』

養老孟司の旅する脳

養老孟司の旅する脳

 書店で手に取ってみて、普段の養老さんの文章となんとなく調子が違うので、あとがきを見ると、本書では語り下ろしの手法をとり、原稿は聞き手の人が書いたとのこと。なるほど。手許に持っておきたくなり、マケプレをみたら丁度状態のいい物が安くあったので購入。
 御本人も後書きで述べているように、養老流が少し解毒されて出てきているような感じで飲み下しやすく、日常の意識からフト手に取って開いても、すんなり頭に入ってきてくれる。脳の清涼剤にちょうどいい感じ。ちょっとずつ、何となく気になったときに手にとって読んで、気分転換に良い。


 「モテることに大層な意味があるのか」の段に、大学生の男女100人の平均顔の合成画像を作ると、いわゆる美男美女の顔になる話が出てくる。美人というのは、自分の知っている限りの顔から頭の中で平均を抽象したもの、ということ。
 この話、私は実体験から非常によく分かるのだけど、詳細はもちろん秘密。(キモイ…)