musicophilia

Oliver Sacks Musicophiliaの邦訳が出ているのを、書店で見付けた。

音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々

音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々

邦題は『音楽嗜好症』で、フムフムなるほど。…はいいんだけど、「ミュージコ」というのは、何か間が悪いし、カタカナで書くと長音にアクセントがあるみたいに読めてしまって、どうだろうかと…。「ミュジコフィリア」で良くない?
ちらりとめくっただけだが、訳文は流石にサックス先生の名文の調子までは移し切れていなくて、割と印象が違う…てかまぁノンフィクションだし、そんなことにいちゃモンつけても仕方ないのだが…。
何かいちゃモンばっかりでごめんなさい。
買おうかどうしようか検討中。


(原著)

Musicophilia: Tales of Music and the Brain (Vintage)

Musicophilia: Tales of Music and the Brain (Vintage)

                                                                                                      • -

再び書店で覗いてみると、原著 'In the moment' の章の邦題が「瞬間を生きる」となっていた。
実はこの章だけは、自分で途中まで訳文を作ってみていたのだが、幾通りか考えたタイトルの候補の中で、「瞬間に生きる」というのがあって、ああ、やっぱりこうなるな、とか思ったことであった。
あと、邦訳版の訳文を基準にして自分の作った奴を採点してみると、大体80点近くは取れていたかんじ。正確さを犠牲にしないで、もうちょっと巧く出来ないかなぁ、とか悩んだりしたところ、そのまま出て来たことがしばしば…。少し複雑。
減点部分などは、特に動詞の時制の表現に関するところが多く、「〜ていた〜」、とか、「〜したことがある」とか、なるほど勉強になった。