そーいや。
プアオーディオの弊害で一番私の困るのは、そーいえば、アマチュア金管奏者だな。
安物コンポや安ヘッドホンなんかで、ブジャーッとつぶれたような音、アレをそのまま出そうしてるペット吹きetcに、何度悩まされたことか…。
あとは紙風船みたいな音を出してご満悦のホルン吹き。紙風船みたいというのは、針で刺しても、バンッと勢いよく割れるのでなく、ぽすっ、て感じで何とも気の抜けた破れ方をさせる感じの吹き方のことである。これは、実際にミスったときに、その様に違いが出るが、信頼のあるトランペット吹きの先輩に聴くと、そういう安全なミスり方をするというのは、やっぱり駄目だそう。
そのトランペットの先輩には、「空間を鳴らす」ということについて、誠に良い手本を見せて頂いた物である。その後、後輩の大学オケ見ていて、きちんと空間を鳴らすことが出来ていたのは、3人ぐらいのもんである。(ホルン1、トロンボーン1、トランペット1。)
きちんと空間を鳴らす人と鳴らさない人では、二人一緒に吹いていて、後者の方が近い距離で吹いていても、前者の方が近くで吹いているように聞こえる、という不思議なことが起こる。
一瞬でホール全体に響き渡る、染み渡る様な音というのは、そういう吹き方からしか出てこないものです。