サンワサプライから新しいエルゴマウス。

http://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-MA026S.020
小指も手首も乗っけちゃって、リストレストごと動かすみたいな感じかな…。
 悪くなさそうかなぁ、とか思うけど、どうしてこんなに高いのか、理解出来ん。
 形状以外には何の工夫もないマウス、いったい何処にそんなに金がかかっているのか。まぁ、開発過程がどうのこうのなんだろうけど、しかし、エルゴがどうこう、人間工学がどうのこうの持ち出さなくたって、こんなモン、手型採りゃ一発じゃんか。


 それから、実際に使ってみんことにはどうとも言えないが、ちょっと寸法工学のケがあるのかなぁ、と、人間工学じゃなくて。要するに、静的に、瞬間瞬間の寸法情報だけ測って、各瞬間の連続が、人間の動的な運動機能と矛盾しないか、てことで、そこまできちんと考えてるのかなぁ、という。
 マウスに関しては、いろいろ工夫もあって、良いことだと思うけど、一つだけどうにかして欲しいのは、ポインタの位置を調整するためにマウスを持ち上げる動作で、これなんか親指のあたりに読み取りキャンセルボタンだとかポインタ位置リセットボタンだとかつけたら、あっさり解決すると思うんだけど、どうなんだろう。薬指とか不器用な指でも、こういう用途なら負担にもなるまいし。
 どっかにやってるメーカーとか、ないのかなぁ。
 でっかいエルゴマウスとか眺めててどうにも違和感が消えないのは、やっぱりこの辺が原因かと。
 上記のマウスでも、こんなでっかいもの持ち上げるの?とか思うし、しかもこれの場合、手首が乗っかっちゃってるから、手首で軽く位置調節とか出来なそう。すると今度は肘から動かさないといけなくなるわけで、そうなると今度は操作の総合的な労力が却って増えてしまう、とか、意味の分からないことになったりしそうな…。
 などなど、局部負担を軽減する工夫としては好印象なんだけども、トータルの操作性のことを考えると、やっぱりまだまだ寸法工学の域を出ない疑いがあり…。


 …とかなんとか、実際に使いもしないでツラツラ書き連ねちゃってるわけだが、にしても、こんな値段設定じゃ、「ちょっと試してみようか」なんてことには、どうしたってならないわけで、その辺が一番諒解出来ないところ。こんなことしてたら、使用者からの十分なフィードバックも得られないんじゃないの?そして、いつの間にか売れなくて生産終了、それと一緒にアイディアもついでに終了、とかなんとか、しょーもないことにならないか心配。

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因みに「寸法工学」という言葉は、こちらの書籍

椅子と日本人のからだ

椅子と日本人のからだ

から拝借。