読書メモ。『公共事業が日本を救う』
- 作者: 藤井聡
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/10/01
- メディア: 新書
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橋の老朽化がやばい、というのは、大分人口に膾炙してきた気はしないでもない。
港湾の話が目新しく。
現在、日本の港は世界標準から大きく後れを取り、最大級のタンカーなど、わずか2メートル程度の水深が足りないために入港ができず、そうした船による運送では、たとえば釜山などを経由して、貨物の積み替えをしなければならないらしい。
その際に、当然そうした作業の手数料や場所代を払わなければならないが、問題はそういう金銭的な負担自体ではなく、重要な輸送の際に、その金額の決定権を、他国に握られていることである、という。
で、他国の港湾に依存した運輸は、たとえば直接それらの港から輸送する場合なども多く、全運搬量からすればたいした値にはならないものの、それが必要の長距離の輸送のうちの割合でみると、実に4割に達しているという。
(2011/05/03 1:51)
読了。
出た学科にも関わらず、もっぱら文化のコンテンツのことしか見てこなかったような私なので、プラクティカルな面での説明が大変有益であった。
金の話できちんと考える必要がありそうなのは、
しかし、こうした「ケインズは死んだ」と主張する論者の話をよくよく聞いてみると、いわゆるデフレギャップが存在していないということを想定していたり、完全雇用を想定した経済理論を前提としていることが多い。
の部分。わざと言わないでいるけしからんやつであれ、自分でも解らないまましゃべっているふざけたやつであれ、そう簡単には素人には見抜けない。