ロマかな脳内分解問題 雑考。
「頭の中で仮名をいったんローマ字にする」のおかしさに付いては、
- ローマ字を思い浮かべる必要などない
というのが、多くの人の経験からの反論で、自分も当然そちらに与していたわけだが、また別のおかしさに気がついたので、そのことについて少し。
この反論は、上記の言明のうち、後半部分ばかりを問題にしている訳だが、しかし、その前半部分について、
- そもそも日本語入力の際に、仮名であれば思い浮かべているのか?
ということについては、少なくとも自分の知っている限り、問題にされているのを目にしたことがない。
改めてこういう問題設定をしてみると、すぐに思い当たることだが、
- 十分に練習を積んだ日本語入力の際には、そもそも仮名すら事前には思い浮かべる必要がない
というのが、本当のところではないのか。そこにはただ、内語と手指の動きだけがあれば良くて、文字記号の記憶は、行為の結果をモニターする役目さえ果たしてくれれば十分、ということなのではないか。
こういう可能性を支持する根拠の一つが、先日の alexia sine agraphia の事例ではないのか。
この辺りのことを、先日触れた記号の3つのモダリティや、鍵盤入力行為におけるインプット系とアウトプット系の概念と絡めて、書いてみようとするが、なかなか纏まらない。
取りあえずメモ、てことで。