仏教関係

バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)

バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)

サンスクリット語その形と心』の著者による訳。古本屋で売ってたので買ってみたら、結構面白い。古い宗教経典というのは、結構、自由意志の問題やそのアレゴリーだとか決定論の問題とか扱ってることがちょくちょくあるみたい。
仏教の涅槃は風が吹いて煩悩という炎が消え去ることを言い、バガヴァッドには知識という炎によって煩悩を焼き尽くす、などとある。この、炎の譬えというのは、何か好きだなぁ。なんでだろうね。パイロマニアにならんように気をつけたいところ・・・・・・何のこっちゃ・・・・・・。
希望のしくみ (宝島社新書)

希望のしくみ (宝島社新書)

このスマナサーラ長老という人による『スッタニパーダ』の抄訳があると知り、興味を持って調べてみると。なんか、安っぽそうな啓発本みたいのをいっぱい出してて、怪しい人なんかなぁ、とか思ったが、写真見て、なんだいい顔してるじゃないか、と思い、この対談本を読んで、まともな人であるらしいと分かった。
テーラワーダ、長老部という南伝仏教派には、ヴィパッサナー瞑想という、自分の一挙手一投足を実況中継する行があるらしく、何か楽器弾くのににたところがあるのかなぁ、とか思ったのであった。自分自身をモニターするには、余計なことを考えながらではとても頭が追いつかない、というのを利用して、そういう境地の経験に導く様なものらしく。こういうものとして、音楽行為を捕らえている人、てのを実際知っている。結構、紹介したら流行ったりしそうだね、これ。

で、実は上のバガヴァッドの方も、なんだか演奏における精神論みたいに、どうしても読めるのだよな。なんなのか、て話。