読書メモ『北欧神話と伝説』
本屋で見かけて、ふと、神話の世界、というよりも、残酷で半ば滑稽な虚構の世界に心を遊ばせたくなり、衝動買い。そういえば、読みもの範疇の本を買うのも、ずいぶん久しぶりな気がする。
- 作者: ヴィルヘルム・グレンベック,山室静
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/09/10
- メディア: 文庫
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ある日、三人の神は浜辺を歩いているうちに、岸に流れよっていた二本の木の幹を見つけた。彼らはそれを人間の形に刻んで、頬に燃えるような赤みを与えた。一人はそれに呼吸と生命を贈り、もう一人は智恵と四肢の自由さを、三人めは視力や聴覚やすべての感覚を与えた。
p.34
この部分を読んでいて、「電力、情報処理・出力装置、入力機器」とまとめた自分は、いったいどうなんだろう、と。
でもまぁ、この本文、生命体の構成要素を上手くとらえた記述であるのには感心する。
「情報系としての」生命体、と言ってもいいかもしれない。そのあたりは、丁度これが進行中。
- 作者: 養老孟司
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/11/10
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…て、いかんいかん、虚構の世界はどうした、虚構の世界は…。