図書館より。

そういえば図書館に行ったのもずいぶん久しぶり。

宗教からよむ「アメリカ」 (講談社選書メチエ)

宗教からよむ「アメリカ」 (講談社選書メチエ)

現代アメリカ宗教地図 (平凡社新書)

現代アメリカ宗教地図 (平凡社新書)

今日の宗教の諸相

今日の宗教の諸相

先日、書店で拾い読みしたコイツ
アメリカと宗教―保守化と政治化のゆくえ (中公新書)

アメリカと宗教―保守化と政治化のゆくえ (中公新書)

が面白そうで図書館蔵書検索で探してみたのだが、未入荷、周辺知識もあまりないし、てことで、基本文献ぽいものを借り出しに。
 チャールズ・テイラーのものは、関連書籍の棚でたまたま見つけた。最初は「この人が宗教?」と思って同姓同名の別人かと思ったが、同一人物だった。で、パラパラとめくって読んでみたら、面白いねやっぱりこの人、的なアレ。単著は
マルチカルチュラリズム

マルチカルチュラリズム

ぐらいしか読んでないけど、intersubjectivityとかを唱導してるだけあって、切り出しから調子が凡庸でなく、これは読まずにおれない。宗教の本質は二次的に派生した教理体系にではなく創始者の個人的な感情と行為にある、と説いた100年前の講演録への共感に始まるが、私の予測では、人間の頭ってのは本当は誰とも繋がってない佛教でいう無明で、それを勘違いして何かつながりがあるはず、というのが集団的宗教の形成要因になったり、そういう人間が宗教を媒介にして社会的つながりを形成していったりするメカニズムとか、感情と行為に基づくところには宗教性のようなものが始めから宿っている、とかいう話になるのかな、とか思ってるが、詳しくは読んでから。とにかくこの人の、間主観性というテーマとの強いつながり、堅固な構造性への指向が、導入部の短い部分にも端々に現れている気がする。間主観性は丁度トマセロのテーマでもあるし、久々のヒットの予感かな、これは。
 コイツの邦訳も出たのね。
自我の源泉 ?近代的アイデンティティの形成?

自我の源泉 ?近代的アイデンティティの形成?

なんか久々にはまりそうな予感が…。