読書メモ。『基礎と完成新英文法』 安藤 貞雄(ツイートまとめ)

5月22日

著者と評判と版の重ね方だけで、分類確認せずに買った。もっと薄手の文法練習帳的なものかとタイトルで想像してたけど、600項近い普通の学習文法書だった。

基礎と完成新英文法 安藤 貞雄 http://www.amazon.co.jp/dp/4410001744/ef=cm_sw_r_tw_dp_wXlNrb1VMZ53E



6月5日

安藤貞雄『基礎と完成 新英文法』、朝昼にちびちび読み進んで200項ぐらいいつの間にか進んでる。このまま通読する見通し。

記述スタイルは過不足なくというのが徹底されている感じで、よけいな深読み読み飛ばしがいらず読んでて疲れない感じがいいのよ。

『現代英文法講義』も『英語史入門』も2000年代入ってからでだいぶ後の著作だけど、この本の段階でも、知ってるものをとりあえず書きまくる、という感じでなく、学習者向けに要点を抑えて適切にリダクションして描き下ろしてる感じが良いのね。



6月6日

安藤貞雄『基礎と完成 新英文法』、冠詞の章まで。
特に定冠詞の解説が大変秀逸。

”C 定冠詞
198.基本用法
 定冠詞は、上述したように、場面または文脈から聞き手にそれと分かるものに用いられる。定冠詞のこの特徴は、〈定性〉と呼ばれる。名詞に〈定性〉が与えられる場合は、大きく分けて、2つある。”

”(A)文脈に基づいて〈定性〉が与えられる場合
 〜
(B)場面に基づいて〈定性〉が与えられる場合
 〜 ”


という具合。こういう書き方か好きなんだよ。
そして可能な限りの用法どうしの関連づけを、このサブカテゴリーで説明しきっているので凄く明快。


あと『基礎と完成 新英文法』で目に付くのは、文法的・意味論的etc.の、カテゴリー・分類項目を示す用語を一々〈〉でくくって示してあるところ。

”(広義の〈場面〉に基づく)〜”
” 〈文章体〉で、百科事典などの記述に用いられる”