炎のメタファー

先日、インド思想の炎の譬えが好き、というのを書いたが、何となくその理由が解った。
炎、というと、普通は「熱」のことばかりが連想されるけれども、それだけではなくて、火という現象は、ものすごい高速なプロセスなのですね。一瞬たりと同じ状態に留まっていない。凶暴なまでの速さで行われる摂取・結合・分解のプロセス。
「冷たい炎」なんていう矛盾に満ちた表現なんかも、たまに目にしたことがあったが(確かグールド関連とか・・・)、それも、この、一瞬たりと留まることを知らない、生滅のプロセスのことを、言いたいんだ、・・・・・・とか思ったことであった。