RAL-HUB02 まとめ。

 時間軸の方は、大体こんなもんだろう、と思ったところでテストを止めてしまっていたのだが、気付けばもう返却期限、ということで、お借りしているROLAND EDIROL UA25 も動員して、気になっていたことの確認だけ、最後にまとめてやってみた。
(基本的に、自分の手持ち環境で、自分にとって十分な効果が得られなかった時点で採用見送りは決定しており、モチベーションも低く、厳密なテストにはなっていません。あしからず。)


 テスト環境は、

  • 構成:
    • VAIO P →(RAL-HUB02) → (USBケーブル) →USB-DAC → ATH-AD900
  • 再生ソフト:Wave File Player
  • 音源:坂本龍一 『UTAU』、谷山浩子『しまうま』、etc.
  • チェックポイント:

①環境によって時間軸補正効果に違いが出るか?

②ぼちぼち感想記事も出始めている「音質改善」効果は本当か?

    • チェック方法としては、それぞれのUSB-DACについて以下の二つの条件分岐を設けて聴感テストを行った。
      • 性能差の大きいUSBケーブルを2種類使い分ける
      • 性能差の大きい電源アダプタを2種類使い分ける


 以下は結果をまとめた表。RAL-HUB02の電源は、SE-U55SX用の電源アダプタ使用を標準とした。
(注意 : 以下は全て、ノンブラインドテストによる全くの主観評価です。また、テスト全体のフレーミング自体、目標とするチェック項目から逆算して組み立てたものでもあります。自分の感じたことについては可能な限り正確に記したつもりですが、当然プラセボの疑いはぬぐいきれません。また、評価に用いた機材(ヘッドホン使用環境など)についても、このようなテストにとって十分適しているかと言えば、全く自信がありません。「手持ちの環境に効果があるか」ということに関する「自己満足テスト」であり、以下の感想は全て、「少なくとも私が上記の条件で聴いた限り」という前置きを想定して読んでいただきたいと思います。)



①の点について。
 もともとASYNC方式のRAL-2496HA1では、当然、全ての条件下で、同様に高い安定性が感じられた。RAL-HUB02による時間軸精度の違いは、全く感じられなかった。
 その他のUSB-DACでは、条件に関わりなく、中程度の安定性が感じられた。この場合、表中には記していないが、上流側に別のUSBハブを挟んだり、USBシステム全体の稼働状態を様々に変更しても、結果として表れた時間軸精度には、条件による違いは全く感じられなかった。(表中、「評価」の欄の「時間」の項目を参照。効果のあったものを緑色で示した。)


②の点について。
 SE-U55SXでは、RAL-HUB02の電源による違いを確かめられなかっため、専らケーブルの違いについて。安価な付属品ケーブルでは、RAL-HUB02を挟むことで、いくらか音質改善があったが、もともと伝送性能の非常に優れているベルキン50cmケーブルでは、違いを聞き分けることが出来なかった。
 バスパワー給電の2機種のUSB-DACについて。RAL-HUB02の電源に、SE-U55SX付属のACアダプタを用いた場合、ケーブルの違いについては、SE-U55SXの場合と同様の結果が得られた。すなわち、同じ付属品ケーブルでは音質の改善が感じられたが、ベルキン50cmでは、RAL-HUB02を挟むことによる改善効果は感じられなかった。(以上、表中「評価」欄の「音質」の項を参照。)
 同じくバスパワー給電の2機種のUSB-DACについて。RAL-HUB02の電源に、付属のRATOC RAL-AC05-03を用いた場合、いずれの場合にも、程度の差はあるが、漏れなく音質改善を感じることが出来た。(表中、「RAL-AC」欄(黄色)に効果を+記号で示した。)
 

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ここで一旦息切れ。テスト結果の解釈などは、また後日追記したいと思います…。