読書メモ。『玄奘三蔵、シルクロードを行く』
- 作者: 前田耕作
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: 新書
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トカラ語
トカラ語(トカラご、トハラ語、英:Tocharian languages)は、現在の中華人民共和国新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)のタリム盆地北縁(天山南路)にあたる地域で8世紀頃まで話され、ブラーフミー文字で書かれていた言語。インド・ヨーロッパ語族に属し、独立した語派「トカラ語派」を形成する。トカラ語はインド・ヨーロッパ語族の中でも最も東方に分布した言語であったにもかかわらず、インド・ヨーロッパ語族の中でも最も西方にあるノルマン語、ケルト語派と似た特徴を持つため、ケントゥム語群に属すとされる。また、膠着語的な性格を有していたことが知られる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%A9%E8%AA%9E
風間喜代三さんが『言語』でトカラ語の連載をしてたなぁ。今度バックナンバーを図書館で見てみよう。
玄奘が気に留めた説話の話から、バンヴェニストらなどの言語学者にスムーズに話がにつながっていく辺りは、流石、この著者*1ならでは。
シルヴァン・レヴィは、漢訳仏典にみえる「沙門、沙弥、波逸提、出家、外道、滅」といった語は、サンスクリット語からの直接の音借語ではなく、トカラB語、すなわち亀慈語(クチャ語)語を媒介した語であるといって、間文化(インターカルチャー)としてのクチャ文化の重要な寄与を明らかにしている。
p.55
*1:この人の本は以前に