ショックドクトリン進行ちうなう。

土日の暇な時間に、松江、米子両市の今井書店店内の一角のLaBarにて、

The Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism

The Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism

を少し進める。チリにシカゴ学派が進出していく話と、そのモデルケースとして研究されていた、20世紀半ばのブラジルとインドネシアの話。軍隊による狂気の虐殺ばかり取り沙汰される事件だけど、その裏でCIAが参照した ''shooting list''(スハルトらによって粛正されるべきインドネシアの左翼勢力の活動家のリスト)の話が生々しい。

As the information came in, the CIA crossed names off their lists until they were satisfied that the Indonesian left had been annihilated.

恐ろしくありつつもやはり面白く、どうして日本語版の翻訳出版がされないのか、どうしても訝しんでしまう。何せ、自由貿易を推進する人にとっては、余りに都合の悪い情報が満載。この期に及んで、まだこんなこと↓を言っているんだから、まぁ都合が悪かろう。

「復興への提言」骨子(たたき台)(御厨議長代理提出資料)
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kousou9/mikuriya.pdf
・国と国との絆の強化により開かれた経済再生
 多くの国から支援を受けたことも踏まえ、日本の力強く速やかな復興を内外に示しつつ、自由貿易体制の推進や外国企業による投資促進等による外国の活力を活用した被災地の雇用の創出や経済の発展、ひいては日本経済の再生を図る。

開かれた復興、て、やっぱりそういうことか。「自由貿易体制の推進や外国企業による投資促進等による外国の活力を活用した被災地の雇用の創出や経済の発展」なんて言うが、その雇用や発展の内実に触れようとしないのが、あくどい。

(同上)
・土地利用計画手続の一本化
復興事業を円滑かつ迅速に進めるため、復興計画の実施に必要な都市計画法農業振興地域整備法、森林法等に係る手続きを一本化し、土地利用の再編等を迅速に実現できるような仕組みを検討。
・災害時における土地の権利関係の明確化
権利者の所在や境界等が不明な土地が復興に向けた地域づくりの支障にならないよう必要な措置について検討。
土地区画整理事業土地改良事業等による土地利用の調整
土地利用の転換を伴う事業の実施に当たっては、既存の事業手法の適応性を検証するとともに、既存農地と宅地の換地等を円滑に進めるための仕組みの整備についても検討。

細かく具体的にどうするのかは書いてないが、多分これ↓や、規制仕分けで失敗した農地への投資に関する話だろう。


最近ではモンサントのこういう動きが。すでに結構関心になってはいるみたい。