モノ記 05.3

audio-technica ポータブルヘッドホン ATH-ES3 BK

ピンクノイズにさらす前後で、最も変わって聞こえるようになってしまったのが、このCD。

ラ・カモーラ:情熱的挑発の孤独

ラ・カモーラ:情熱的挑発の孤独

さらす前は、まだこなれない感じで少し固いとはいえ、ベースの音なども非音程のニュアンスがよく出ていたし、バイオリンなんかは、うっとり出来る瞬間も多々あった。

 そこで、こちらなど
http://kasega.way-nifty.com/nikki/2008/03/post_f0e3.html
参考に、エージング用音源などいろいろ作ってみる。
1〜2時間単位でさらして実験、サインで全帯域というのもやってみて、結構改善はしてるが、どうしても高音のサラ付きが抜けきらない。


 考えてみたら、このヘッドホンのユニットサイズ28mmでは、そもそも低音を出すこと自体が不可能なはずで、SRS-Z1なんかでも、せいぜいビオラのソロぐらいまでが何とか快適に鳴らせる限界で、チェロの最低弦の音域では、倍音の再現性が優れている御陰でかろうじてその存在が分かる、というものである。
 そんなサイズのスピーカーに、全帯域に渡る音を用いたエージングがそもそも有効なのか、無理に極低音などを出力させようとするのが、もしかしてユニットに悪影響を与えやしないだろうか、などと考えて、自分なりに、全帯域サイン波エージング用の音源を作ってみる。


 基本は、ピンクノイズに含まれる最低音域は外したい、ということで、そろえるサイン波から、極低音をカット。wavegeneプリセット中、大体チェロの最低音に当たる63Hzを目安に。ただし、wavegeneで作成したサイン音源をFrieve Audioで再生してみると、どういうわけか、最低音域がある程度発生してしまっているので、

これを考慮して、160Hz以下を除外。
 もう一点は、引用元ではサイン波のdBの音域による違いについては触れていなかったため、自分でも全帯域同じdBで作成したが、ホワイトノイズによるエージングに関する注意点を踏まえて、ピンクノイズ式に高音域ほどdBを下げる(1オクターブで3dB)。

作ったものを表にすると、

160Hz以上を使用。


これでしばらくためしてみる。