モノ記 07 SONY アクティブスピーカーシステム OZ SRS-Z1

SONY アクティブスピーカーシステム OZ SRS-Z1

SONY アクティブスピーカーシステム OZ SRS-Z1

トレーシング・アストル?ピアソラへのオマージュ(3)をさっきATH-ES3で聴いていて、そういえば、自分にとっての「いい音」の原体験が、このスピーカーで聴いたこのアルバムと、もう一枚これ涙のパヴァーヌ ?リコーダー名曲集にあったのだな、と思い至った。


 とにかく、普通の原理のスピーカーとしては可能な限り点音源に近づけた筐体による音場感(ベストのリスニングポイントでなく、上とか後ろとかから聴いても、はっきりと楽器の低位がほんとに「見える」ように分かる)と、小型ユニットによる反応の良さ、高品質コーンによる中高音の音色・音質の再現性、解像度の高さは絶品。低音が出ないことについては、完全に了解済みだが、中高音の再現性がとても優秀なので、チェロの音などもその倍音からはっきり存在感を確認できて、ほぼ不満はなかった。
 低音についてはヘッドホンなどによっていろいろコンセプトはあるみたいだけど、私は実際の楽器の音も近くで(しかもしばしばかなり上質な演奏で)聴いてたし、その頃にはサークルの少し上の先輩方を中心に、40〜50万クラス以上のシステムをいくつか聴かせて貰ったりしてたから、ミニコンポ系の中途半端なぼんやりした作られた「豊かな」低音なんて、いっそのことない方がいい、と、完全に態度を決めていた。
 無駄で不自然な低音を度外視していること、楽器の分離をよく再現してくれること、筐体がアルミニウム製、などの共通点から、ATH-ES3が傾向としては好みであるのも、思えば納得のいく話なのであった。


絶賛記事を二つほど紹介。
http://diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/a-aijima/?Y=2006&M=6&D=11
http://diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/a-aijima/?Y=2010&M=5&D=26