修正
Wをそのまま母音とすると、左手が忙しすぎるし、もう混乱してどうしようもないので取りやめ。
その代わり、Wは、Jと組み合わせて、iuの音便を表すために使う。KJW「きゅう」、SJW「しゅう」など。これで、左手薬指の頻度が程よく上がる。(*後にYWを追加。)
ついでに、euの音便を表すために、YOを用いることにした。SYO「しょう」、KYO「きょう」など。「にょ」が使えなくなるが、殆ど使わんからいらん。
こうやって、3打で3文字が現れる様は、かなり快感である。また、少なくとも入力する時点では、音節末の哀れな「う」を意識しないで済む。
さて、このように設定すると、カタカナ語を除いて、
- 2モーラで一まとまりの音節は、原則3打で入力できる
ことになる。やってみると、これはかなり快適である。
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ついでに、auの音便もWでいいや。TW「とう」ZW「ぞう」。
これでほぼ、長音記号としての「う」を、入力時に気にしなくてもよくなった。
(追記)
やはりYの常用は手が嫌がるので、eu音便は「子音+JW」とした(SJW「しょう」)。またこれで、「子音+W=o;おう」のルールが出来た。(どうでもいいが、こうなるともうWダブリュというより、ギリシャ文字ωオメガのつもりにすれば、オミクロンοとの使い分けということで、ばっちりですね…。)また、字音「じゃう」が問題なく「じょう」と変換できるようになった。あとNYO「にょ」も元通りに。
iuの音便は、JWの代わりに、結局下記の「u:=L」を採用して、「子音+JL」とした(SJL「しゅう」。)
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Wは他にも、動詞の終止・連体形の区別にも使うか、とも思っているが、(OMOWU「思う」、こうすると未然系との関連が強く意識できる)、どうも身に付きそうにない。
これはつまり、上記の音便入力法によって、長音記号としてのUを意識しなくてよくなったため、「母音>U」のシークエンスといえばまず動詞終止・連体形、という風に、ほぼ限定できる様になったからである。
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これらの変更を実践してみると、打鍵が、音節単位で強く意識される様になってきた。もう少しいけば、同時打鍵によるローマ字かな入力の、更にその先に行って、ローマ字音節入力とでも呼ぶべき入力法になる。
上記に加えて欲しくなってきたのが、
- 「u:」専用の打鍵。直感的にはWを使うのが一番よさそうだが、そうすると「au」に使える手段が無くなってしまう。他に使えそうなのはLがあるが、これは案外いいかもしれない。
- 「i:」専用の打鍵。これはYIで大丈夫。
- 漢語音の音節末のt、k、などを自動的に「つ」「く」に変換する手段。
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などなど。今回の変更は、自分としてはある一点で画期的である。それは、
- 旧仮名遣いの語意識・音節意識を入力段階で保ったまま、うまく現代仮名遣いに変換してくれる
ということである。
明確なバージョンアップなので、とりあえず「新わし式」と名づけておこう。
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ローマ字入力の気持ち悪さの最大の要因は、
- 打鍵数が、音節構造との対応性を著しく欠いている
という点と言えそうだということが分かった。
あと、これはローマ字入力というよりも現代仮名遣いの問題点だが、
- 厳密な文法表示機能を持つ「ou/o:」の弁別が、表記できなくなる
という点も大きい。殊更に発音を意識するローマ字入力という段になると、特に不具合が大きい。
後者の点は、わしが現代仮名遣いをポンコツ呼ばわりする最大の理由でもある。そのほか、個人的、というより地域的な不都合があり、それは、鳥取弁では未然形の「o:」は「a:」に変わるので(「行こう」では無く「行かあ」となる)、そうなると、ローマ字でわざわざUを打つのは、殊更に不自然な言葉遣いをしている感じがあって、かなり気持ち悪いのである。