読書メモ(読了) Steve Silberman, "Neurotribes"

6月25日

こーゆーの届いてたので読み始めます https://pic.twitter.com/qdcp1Rh9ZH posted at 17:46:42
辞書かよ……
しばらくまとまった量の英文読んでないのもあるけど、short i の脳内矯正に手を着けてるせいもあって読むのが遅すぎる。

(memo) They were a convivial society of loners.

入試読解・和訳問題とかに使えそう https://pic.twitter.com/jKgCEqXwl8



やっと序文を読んだ……(20pほど) posted at 22:34:25
(半分くらいTwitter見てる)


6月26日

なんでバイエルンの形容詞が Bavarian になんねや…… posted at 21:39:25


6月27日

schmoozeて単語が出てきて(なんやその綴りは…)とか思ったら何個かあるのな https://pic.twitter.com/U9ABNM2Zx9 posted at 08:29:05


昨晩寝落ち、朝起きて第一章の2節まで読んだ。 posted at 10:48:15
1日10ページ平均で読んでも2ヶ月かかるのか……。


昼に5ページほど進めた。 posted at 13:03:40


" He had wed his anti-particle." https://pic.twitter.com/Z46JZqeyy7 posted at 20:57:04

第5節まで読んだ。 posted at 21:19:48

第1章読了。 posted at 22:10:31


引用
Even now few people outside a small circle of cognitive phychologists know that the adoption of the spectrum model of autism by the psychiatric establishment in the 1980s represented a decisive defeat for the father of the diagnosis.
pp.43-44


~mothers of autistic children often had to gently correct neighbors who thought they'd said their son or daughter was "artistic."

英文読解的に面白かったところ。 https://twitter.com/altocicada/status/879691106853634048
they の中身がポイント


やはり30ページくらい読むと著者の語り口に慣れてくるのかだいぶ息切れせずに読めるようになってきた。昨日は寝不足とはいえ6ページちょいしか進まなんだが今日は20ページほど進んだ。
脳内の発音矯正も馴染んでくると弁別がはっきりしてくるからか却って素早く単語を認識できる感じがする。


6月29日-30日

昨日今日で10ページ進んだ。今度はちゃんと辞書引きながら読んでるし時間かかる。 posted at 23:59:24
語彙の弱さよ……(トホホ)


寝る前にもう一節読もうとして寝落ちしたぶんを今読んだ。 posted at 06:08:06
結局そのままもう1節(14頁ぶん)読み進んだ。 posted at 08:07:34
昼にもう1節読んだ(4項) posted at 14:53:47


7月1日

第2章読了。 posted at 08:47:26
1週間で英書100頁読んだのっていつ以来だ?
ぬるい。


7月3日-4日

そーいや昨日第三章二節まで進んでた。ハンス・アスペルガーと同僚・先人たちの話。 posted at 09:12:20


かういったあたりがね https://pic.twitter.com/96SYBdDOrY posted at 00:32:44

4節もよんぢった。 posted at 01:02:46


Neurotribes 面白いのだけど、そのうちメリッと背表紙が割れそう
https://pic.twitter.com/qdcp1Rh9ZH


今日のノルマを達成してないので少し読んで寝たいが、話が戦前の欧米の優生学ブームの話題になってて読んでてつらい。 posted at 23:22:26

第5節を読んだ。優生学の唱導者たちの言葉の引用を読んでるだけで気が滅入る。posted at 23:50:50


7月8日-9日

neurotribes のハンスアスペルガーの章読んでるが、ナチス支配下のドイツやオーストリアの状況の描写でかなり気が滅入ってしまう……
或いは脳味噌の栄養が足りてなくて参ってるだけなんかね
posted at 23:01:32
ユダヤ人に対する迫害と同じ原理で行われた障害者に対する扱いというのも強調しすぎることはないと感じざるを得ない。


第3章の残りを一気に読んだ。posted at 01:38:37
最後 Sister Viktoline が死んでしまうのがショックだった。


7月15日

この辺の話、気になるけど、扱ったいい本とかあるのかな? https://pic.twitter.com/9D725REAVp posted at 09:23:08


adult を a dult と分解して読んで(dultって何ぞ……)とか思ってしまった。
第4章読んだ。
やっと200ページ読んだけどまだ2/5程度とかいう。


第4章は有名なカナーの略伝だけどハンス・アスペルガーのチームの重要なスタッフがカナーの手引きで亡命して影響を与えてたりなど面白い話が色々。


precipitating、って単語、早口言葉っぽい posted at 18:20:44 perticipating と続けて言うと混乱しそう


第5章4節まで読んだ。カナーの研究の陥穽が冷蔵庫マザーという観念を生み出し、希代のほら吹きベッテルハイムがそれに依拠した言説を撒き散らした経緯。
ただしベッテルハイムは施設の乱暴な制度や設備を人間的なものに置き換えるという素人ならではの功績を残したとかいう。
精神分析という与太話を嫌っていたはずのカナーは、自閉症に対する誤った観察によって自閉症の臨床像を当時流行った幼児期精神疾患の臨床像と区別のつかない曖昧なものにしてしまい、却って精神分析派の隆盛に道を開いてしまったと。


第5章読了。 posted at 22:10:19


7月16日

第6章2節まで進めた。アマチュア無線とSFの生みの親って同一人物だったというお話。後ろ暗い自閉症の医学史の話から一転して明るい話題。 posted at 21:53:32
1日10ページのノルマを昨日今日で30ページ分貯蓄した。


7月22日

第6章を読み切ってから寝ようと思ってたけど残り3ページくらいのところで脳力が尽きたので中断する。一文を二三回読んでやっと理解するという状態。 posted at 00:08:33
まあもう10ページ進めたしよしとする。
脳、力つきるとパタッと倒れるみたいに突然動かなくなるので面白い(言うてるバヤイか)


period https://pic.twitter.com/pImLCb2F7l

第6章読了。20世紀の電算技術の発展に寄与したビッグネームには on the spectrum の人達が多くいた、というお話。 posted at 08:56:57
電算技術によって自閉スペクトラム者の共同体が実現され、自閉症を幼児期精神疾患の「稀な」形態と見るカナーの見方の誤りが実証され、アスペルガーの失われた部族は遂に社会の表層に浮かび上がってきた、という握り。
握りじゃねぇ、結びだ。


7月23日

ガット張り云々の話のあと程なくしてこういう単語が出てくるのは狙ってのことなのかしらね https://pic.twitter.com/h5U1TNcTfa posted at 10:05:21
昨日第6章読了、今日は第7章5節まで読んだ。ノルマ貯金18ページ。


7月29日

第7章読了。リムランドの活動とNSAC、ロバースと行動分析的療育の誕生と論争etc.、内容盛り沢山であった。 posted at 21:49:33


自閉症児教育のための行動分析の応用、創始者のロバースは深刻な危険を伴わない懲罰は推奨してたんだね。しかし自傷などの問題行動の動機に対する洞察から、懲罰は主流ではなくなっていく、と。

リムランドが高ビタミン食餌療法などを唱導しつつ二重盲検を採用せずに薬学界から相手にされない件、まあそらそやろ、ていう感じの。こうした手法の誤りだとか、解釈のためのデータの不十分さとか、概念や言葉遣いの曖昧さとかいったものの弊害によく注意を促して書かかれていて、いい本だという印象。

障碍福祉の試みというのは実に誤解との闘いなのであるなあという思いを強くする。


ところでオリバーサックスについての短いプロフィールの中でかってのマッチョのドラッグ野郎と(正しく)記述されてるのに少し笑ってしまった。(サックスはこの本の序文を書いている)


今のところTEACCHに関してはサラッと触れる程度でほとんど書かれていないのだがこの先出てくるのかな?

索引を見たがTEACCHは無かった。


7月30日

untangle て単語に遭遇し disentangle とどう違うのか辞書引いてもわからずにいる。雰囲気とか気分で使い分けるのかな posted at 03:13:34


なんとなく第8章を読み始めたらそのまま一章読み切ってしまった。まあ英語的にはずいぶん読みやすいのもあったが。
autism spectrum という言葉を人口に膾炙させた立役者の女性、ローナ・ウィングと同僚たちに関する章。


ハンス・アスペルガーにしてもウィングにしても、虚心坦懐に対象を見ればはっきりとした線引きが難しいということは当たり前に判るのに、カナーという人はどうしてああいう方向に行ってしまったのかというのが、考えさせられるポイントではある。


7月31日

出てくる度にどっちの発音にするのか脳内で決められない単語。 https://pic.twitter.com/W6pSjtJKQx posted at 20:08:15

第9章3節まで読み進めたが野暮用もあるので一息。399ページまで来た、貯金30ページキープ。


8月6日

第9章読了。映画『レインマン』製作へ向けたダスティン・ホフマンらの奮闘、上映後のインパクト、等。 posted at 09:49:18

残り100ページちょい。

腹の減りと本の読みたさがバトってる


第10章1節まで読んだ。DSM-ⅢRが整備される間での経緯。 posted at 11:43:06


8月7日

第10章読了。アスペルガー症候群を正式に追加したDSM-IVの整備。診断数の増加をワクチンに求める勢力、またもや引っかかるリムランド、その失敗。etc. posted at 23:23:07

原因がなんだろうと、必要な支援ってのは何も変わらないのになあ、と思いながら読み進めてたら、章末でキッチリその点を指摘してくるのでこの著者は安心感を持てる。


リムランドに関しては環境汚染に原因を求める運動の話もあったのだった。この辺の話、ワシも自身の家庭で同じような疑いを持って『沈黙の春』とか気持ち悪くなって読み切れずにいたりしたことがあったわけだけども、そーいや流石に疾うにそんなことは信じてなかったしちゃんと読んでみてもいいかもな。


この辺の描写が何とも言えず好きでありますねぇ。 https://pic.twitter.com/HjcGbUCkrC


460ページまで読んであと60ページ程なのだけど逆に読み切ってしまうのが惜しい、とかいうアレ。

ときにこの本読んでると、ハンス・アスペルガーという人が凄まじく魅力的に思えてくるので伝記かなんかあったら読みたいなあ。

そーいやこの本読み始めたきっかけは邦訳版の翻訳の問題を指摘したブログ記事だったっけ、読了したらそっちもじっくりと読んでみるかな。


8月8日

第11章1節読んだ。テンプル・グランディンの話、サックス先生再び。 posted at 23:17:14


8月13日

4節まで読んだ。所謂高機能の当事者たちが、自ら立場を表明し、同胞を見つけ、共同体を形作っていく。時空間の制限を超えていくインターネットの出現が連帯を加速していく話。neurotypical, neurodiversity などの概念も出て来た。 posted at 00:42:38


外部から病理として記述する言葉を撥ね退け、自らの言葉で自らを表現する試み。
私のことを嘆かないで欲しい、「治療」しようとなんてしないで欲しい、という訴えは、相当胸にくるものがある。生まれついた条件を否定することの残酷さ、魂の叫び。
ワシ自身が四半世紀も頭の中に飼い続けてきた声でもある。
本編あと20ページほど。明日には読み終わるな。



第11章読了。オバマ政権下で連邦政府レベルの障碍者政策に参与した若き当事者と、その活動。再びローサ一家の登場で〆。 posted at 11:30:22

あとちょっとで全編読了だが混み出す前に食料調達しよう。



第12章読んだ。neurodiversityの視点から教育などの現場で進められる整備、その整備計画の適任者として当事者が参加することの重要性、といったことの素描。 posted at 20:15:49


全編読了。エピローグはバーナード・リムランドの息子、マークの現在。活動家としては原因論に拘泥して自閉症者を「普通」にする考えから逃れられなかったバーナードだが、知ってか知らずか、自分の息子に対してはそれよりも遥かに価値のあることを為した。
He is completely at home on earth.


大変良い読書であったが情報がかなり多いので振り返ってしばらく整理せんといかんね。