【読書メモ】佐久間徹『広汎性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)』

10月13日

読み始めた。 https://pic.twitter.com/t4eikhOytz
posted at 08:34:58

取りあえず第2章までざっと読んだ。ロバースの方法論に対する地道な批判的検証を重ねて、フリーオペラント法に至る著者の経験が綴られ、理論のさわりの解説に進む。

紹介されたエッセンスの一つである逆模倣は、前職の5年間で自ら編み出して有効だったやり方なので、どのように全体の方法論に組み込まれているのか注意深く読みたい。

第2章末で述べられているエッセンスとしては、アタッチメント形成を助けること、対象者のagentとしての自発性を最大限引き出すこと、先の逆模倣、と、普段特に注視しているところばかりなので、嫌がうえにも期待が高まる。

期待が裏切られないことと自分が贔屓の引き倒しにないこと、両面で慎重に読まねば。


10月16日

第3章の最後の方、トマセロの話題が出てくる。"チョムスキーに代わる新しい言語学者である"という一文紹介は雑だが、御歳78で書かれた本、トマセロが流行り出したのが60代から70歳位だと思うとやっぱり誠実な姿勢だと思う。

トマセロ云々は措いても、うちの管理者から伝え聞く支援会議の様子などを想うと、観測範囲の障害児者支援界隈には圧倒的に言語学が足りていない。うちの場合はワシがあれこれ言って記録も取るので管理者氏は支援会議で言及するのだが、ほぼ無反応らしい。

第3章読了。